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プロローグ

水井晶(ミズイ ショウ)それが俺の名前だ。
この名前のおかげか、小学校で皆が漢字を理解する頃にはあだ名はスイショウ
個人的にはこの呼ばれかたは嫌いじゃない。

年齢は20 大学生で今は3年 家族は両親と姉が一人。家族仲はいいと思う。
今は大学の講義が終わって家に帰ろうとゆっくり歩いているところだ。

正直俺ははダメ人間である。それは能力が特別劣っているというわけではなく性格がである。
自分で言うのもあれだけど性根が腐ってるというか…
今通ってる大学だって受験で楽をしたいからといってレベルを下げて決めたところだし
俺の人生において、精一杯やったことは何ですか?と聞かれても
いくらか時間をもらって考えこんでも何も出てこないというレベルである。
そんなこんなで楽なほう楽なほうで流されていった結果が今の俺というわけである。

でもこんな生き方を俺はキライというわけじゃない。
聞く人が聞けば甘っちょろい腑抜けとか言われそうだけど必要ない苦労はしないというのが俺のポリシーである。

さて俺水井晶は大学生という身分を最大に使って最高にぐうたらな生活を送っている。
講義はサボって家で寝ていたり、程々に切り上げてぶらぶら街を練り歩いたり、友人と一晩中呑んだくれたり
大学の広い図書館で本を積み上げて読んだり、家で楽器を打ち鳴らしたり、やりたいことをすきなようにやっている。

「さて今日はどうしようかな」
そんな俺が、今日ある特別につまらない講義をサボらないはずもなく
今日の残りは自由時間というわけである。

今は大体昼の12時をいくらか過ぎたくらい、まだ昼飯は食べてないし
昼飯食べてからどうするか考えよう。
そうして俺の悩みは今日の昼飯をどうするかということに移ったのであった。

キャンパス内の普段あまり人が居ないベンチ(お気に入り)に座り、考える。
うーん…A定食にするかB定食にするか…無難にカレーもいいが…ラーメンはあまり美味しくないし
定食だとはずれもあるしな…いい天気だし外で食べるのもいいかもしれない。
まあ取り敢えず学食に行ってから考えよう。

そんなこんなで行動方針を決定して立ち上がろうとした時、頭に割れるような痛みが走る。
「ぐっ…なんだこれ…」
生まれてこの方病気らしい病気にはかかったことのない俺でも明らかに異常だとわかる痛み。
何かで頭の中をグリグリとかき回されてるような感覚。

「…はぁこれまずいかも」
誰か人…いないか…ここは人気がないところだし…
頭がボーッとしてきた…だけど痛みのせいで意識はまだ保っている。

「クリスタルに還りましょう…」
俺の頭の中に男性とも女性ともつかない声が響き渡る。
頭がおかしくなったのか…それでもおかしくない、この痛みじゃそうもなる。
頭の痛みはますます強くなっていきそれと同時に、頭の中の声も更に大きくなっている。

「大丈夫、心配することはないのです…クリスタルに還りましょう…」
死ぬってことか?でもこの痛みを止めてくれるならそれでもいいと思ってしまう。
そして頭の痛みの中、ついに俺の意識はだんだんに薄れていく

だけど不思議な安心感がある。このまま身を委ねても大丈夫だと、この声はすべてを受け入れてくれる。
そうだな…クリスタルに還るというのはどんなことだかわからないけど
こういう事なら悪くない。
そうして俺は意識を失った。
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